他のバラックも充分見応えがあります。
相変わらず、生々しい火災現場もそのまま残っていました。

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いたずらでの放火なのか、それとも…?
この火災現場の隣にもバラックがありますが、よく火が移らなかったなあ。

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火災現場と隣のバラックの隙間から、裏へ回りこんでみます。
放置された折り畳みベッドは、かつての住民の物か、それとも誰かが棄てていった物か。

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裏には、ゴミというよりは植木鉢がたくさん散乱していました。
かつての住民は、きっと園芸が好きだったのでしょう。

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火災現場の隣のバラックには、木造のベランダがありました。
なぜだか、ここでの暮らしも悪くない気がします。人間らしく過ごせそうな、そんな気が。

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やはり、排水のための長いパイプが、水路へと伸びています。

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居酒屋Goと同じく、建物のほとんどが浮いているような状態です。

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水路の向こう岸から見ると、こんな感じ。
ちなみに、さっき裏へ回った際、頭に緑色の蜘蛛の巣、服とバッグにたくさんのイノコズチ(くっつく植物)が付いてしまい、取るのが大変でした。

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猫を発見。
そういえば、近くの掲示板に「野良猫が繁殖して困っているので猫を飼っている人は避妊手術をしてください。外に出さないでください」というような紙が貼ってあったなあ。

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さて、夜回り組長の愛称で知られている、作家の石原伸司さん(元暴力団組長・非行少年少女たちの更生に取り組んでいる)を御存知でしょうか?
石原さんは、昭和13年に東京都墨田区東両国で生まれ、すぐに千葉県習志野市に疎開。昭和25年、まだ子供の頃に、父親の暴力から逃げて家出をしています。
その後も波乱万丈な人生を送った石原さん、著書『逢えてよかった』の中に、12歳で浮浪児となった当時のことを書いているのですが、そこにこんな一説があります。

『船橋で下車し、バラックや廃墟ビルに忍び込んで夜の寒さを凌いだ。バラックには年老いた浮浪者たちが住んでいた』

この南本町44番地のことだとは断定できませんが、もしかしたら…と思いました。