先日弟と、カダフィ大佐の話をしていて思い出しました。
カダフィ大佐が死んだ時、北朝鮮が強力接着剤でラジオのチャンネルを固定し、カダフィ大佐の死を広めないようにしていたということを。

よって、大多数の国民はカダフィ大佐の訃報を知り得ない状況でした。
また、カダフィ大佐の死に対して議論をすることも許されておらず、このことで話し合った恵山医科大学に通う女子大生1人と住民7人が労動矯正所に連行され、同じく話題にした女子中学生の責任を取ってその両親が処罰されました。

不法な映像および音響製品、出版物とされるものは、厳しく取り締まられるってわけです。が、接着剤って、おい…


これらを取り締まっている109常務は、韓流ドラマや海外からの映像などが国内へ流入するのを監督している他、韓国の哨戒艦『天安艦』の沈没事件や、延坪島砲撃事件などについての海外メディアの報道もシャットアウトしています。
北朝鮮には、言論の自由も報道の自由も無いのです。

話すだけでダメという厳しさ、そのわりには、接着剤でチャンネルを固定という稚拙さ。なんだかなあ。
日本にも報道規制や情報操作はあるけれど、北朝鮮は本当に凄いです。色んな意味で。


そういえば、子供の頃、夜中にラジオをいじっていると謎の音声(ハングルっぽいの)が偶然聞こえることがありました。あれは北朝鮮の乱数暗号放送だったんじゃないかと思います。
北朝鮮の乱数暗号放送は、1970年代後半から1980年代前半にかけて活動が最も活発で、2000年までに全て廃止されているそうだし。
暗号だという説と、南の放送に対する妨害だという説がありますが、日本人拉致の指示はラジオの乱数放送で出していたということが判明していますし、私が聞いた中にも工作員向けの指示があったかもしれません。

そういえば、一時期はオウム真理教も番組を作って放送していませんでしたっけ?モスクワかどこかで。



【暗号色々】

ステガノグラフィ(steganography)
通信文を人目に付かない場所に記録する、データを他のデータに埋め込むなどして、メッセージの存在自体を隠す。
たとえば、各句の頭文字を順につなげたり、不可視インクで見えない文字を書いたり、頭皮に通信文を刺青して髪で隠すなど。


コード(code)
事前に「△といえば、〇のこと」等、取り決めておくことで秘匿する。
著名なコードとしてはトラトラトラ(ワレ奇襲ニ成功セリの意)、ニイタカヤマノボレ(日本時間12月8日午前零時を期して戦闘行動を開始せよの意)。


サイファ(Cipher)
所定のアルゴリズムに従って、文字やビットごとに置換や転置を行うことで、読めない文に変換する。

各文字を辞書順に3文字だけシフトして暗号文をつくる(aをd、bをeと読み替える)のもサイファであり、シーザー暗号、またはカエサル暗号と呼ばれる。

アルファベットを一文字毎に13文字後のアルファベットに置き換える(AはNに、BはOに置き換える)ROT13と呼ばれるものもサイファだ。